互いに真実を語れ 小淵 康而
「あなたたちのなすべきことは次のとおりである。互いに真実を語り合え。城門では真実と正義に基づき/平和をもたらす裁きをせよ。」(ゼカリヤ書8-16) 「互いに真実を語れ」。今の時代、この単純にして明快な言葉ほど貴重なものは
続きを読む「あなたたちのなすべきことは次のとおりである。互いに真実を語り合え。城門では真実と正義に基づき/平和をもたらす裁きをせよ。」(ゼカリヤ書8-16) 「互いに真実を語れ」。今の時代、この単純にして明快な言葉ほど貴重なものは
続きを読む5月末に京都、滋賀で開催された「第五回北東アジア・キリスト者和解フォーラム」に参加する機会を与えられた。これは2014年にアメリカのデューク大学神学部和解センターとメノナイト中央委員会によって始められたフォーラムで、北東
続きを読む今年も八月を迎えて、「平和のための戦争展」に参加している意味を考えさせられる。私の地元の柏市で千葉県統括地域のいくつかの市が一緒に「戦争展」を二十年前から開催している。今年で二十回になる。内容は日本やアジア地域における戦
続きを読む夫の体調を心配して「暖かい八重山にどうぞ……」と古い友人からのお招きを受けて、三月初めから沖縄に行ってきました。桜花は散り始め、田植えも終わっており、緑が陽光に輝く美(ちゅら)島、石垣でした。 石垣市長選挙の宣伝カーにさ
続きを読む何の手入れもしない我が家の庭先でも、蕗の薹が次々顔を出して、食卓を楽しませてくれる。今年の豪雪は諸所に災害をもたらしたが、武蔵野の片隅に住む私どもにとっては体の中がしん0 0 とするほどの感動をも与えてくれた。私にとって
続きを読む私は小中学校時代を貧困と劣等感の中で過ごし、田舎の小さな工場に就職した。1年働いた後に奨学金を借りて工業 高専に学ぶ機会を与えられた。そこで良き師や、内村鑑三の『後世への最大遺物』に出会い、いかに生きるかを模索し ていた
続きを読む神の国はいつ来るのかと、パリサイ人が尋ねたので、イエスは答えて言われた、「神の国は、見られるかたちで来るものではない。また『見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ。
続きを読む十月の下旬、ある大型書店を訪れて、驚いた。店内の目立つ場所に一つのコーナーが出来ており、宗教改革に関する 二十以上もの本が並べられていたのである。本が置かれた台に貼られた紙には、「宗教改革五百周年」と記され、ルター の顔
続きを読むもう30年以上も前になる。1985年、大磯での夏の修養会。「共助会の愛は兄弟姉妹への愛ではあっても、隣人(社会的弱者)への愛ではないのではないか。」主題講演に立った飯沼二郎先生はこう述べて、共助会の持つ自己完結的傾向性を
続きを読む1944年(昭和19年)の3月、小学校の第四学年を修了したところで、私の学校生活は終わった。大都市では学童の集団疎開が始まり、障害児の私はついて行けないので休学扱いとなったのである。偶々父も健康が優れず会社から退くことに
続きを読む今年3月安倍内閣は、国会に「組織的な犯罪の処罰および犯罪収益の規制等に関する法律などの一部を改正する法律案」を提出しました。この法案は、過去三度国会に提出、いずれも廃案となった「共謀罪法案」と同じ内容でした。この法律案の
続きを読む私は、最近改めてトルストイに注目している。彼の作品など学生時代以来久しく読んだことがなかった。しかし、ト ルストイに学びその精神に生きた北御門二郎に関する書物を通して目を開かされる思いを強く持った。それは、憲法施行70年
続きを読む今年一月の一日研修会で「ハンセン病問題を考える―特に宗教者の関わりを振り返りつつ」という重いテーマを与 えられました。講演して下さった浜崎眞実神父(カトリック司祭)は日本のハンセン病の歴史を辿りながら、その中で宗 教者
続きを読む「『闇から光が輝き出よ』と命じられた神は、わたしたちの心の内に輝いて、イエス・キリストの御顔に輝く神の栄光 を悟る光を与えてくださいました。」(Ⅱコリント四・六、新共同訳) ここでパウロは神の創造の御言葉へと目を向けます
続きを読む〝小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。〟 (ルカによる福音書12章32節) 創立98年を迎え、間もなく100年になろうとしている基督教共助会の歴史は、単に時間の経過を意味する歴史ではない。世
続きを読む