コロナ禍に思う 林 律
この文章が印刷に付されて皆様のお手元に届く頃は、コロナ禍はどうなっているであろうか? それにしても大変な人的物的損害を全世界に拡大した災禍(さいか) である。この災いは神の御手によって中国で発生し、多くの人を死
続きを読むこの文章が印刷に付されて皆様のお手元に届く頃は、コロナ禍はどうなっているであろうか? それにしても大変な人的物的損害を全世界に拡大した災禍(さいか) である。この災いは神の御手によって中国で発生し、多くの人を死
続きを読む今から三千年前、当時の国難ともいうべきペリシテびととの戦いに敗れたイスラエルは、(十誡を収めた)契約の箱を持ち出して挽回を計ったが、再び惨敗を喫し、箱は相手に奪われる。勝ち誇ったペリシテびとは、箱を分捕品として自分の町に
続きを読む今、地方の教会は、衰退疲弊しています。都会の教会については詳らかではありませんが、地方の教会は弱り果てています。小生が住んでいる新潟県下の日本キリスト教団には24の教会・伝道所がありますが、そのうち7教会・伝道所は担任教
続きを読む1942年の末にボンヘッファーはヒットラーが帝国宰相に就任の『10年後』を前に次のように書いた。「悪の一大仮装が、一切の倫理的概念を支離滅裂の混乱に陥れた。悪が、光・慈善・歴史的必然性・社会的正義といった形をとって現れる
続きを読む「一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。 しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる。」(ヨハネによる福音書第 12 章 24 節、1954年改訳) 1992年3月 31 日、韓国基督教
続きを読む2020年を迎えた。基督教共助会創立101年の朝である。今から始まるこの時、神が私たちの小さき群れに与あずからせようとされている御業(みわざ)とは何かを思う。 100年を迎えた昨年、神が私たちに与えられた恵みの御業は、私
続きを読む基督教共助会は、100年の歩みを刻んできた。1919年クリスマスにその発足がなされたと聞く。今年1年の『共助』はそのことを覚えて、間もなく発行される『戦前版共助選集』に先行して第1号から第6号にかけて〝森 明との出会い〟
続きを読む先月私の勤めるアジア学院で、尊厳(Dignity) についてのワークショップを、日本に長く住むアメリカ人宣教師の方にやっ ていただいた。 「尊厳」は辞書で「尊くおごそかで、犯しがたいこと」とあるが、今回教えていただいた尊
続きを読む地球上に紛争があり、多くの難民や貧困、また悲惨な事件や社会問題などが毎日伝えられている。これらのことを前にして他人事のように見ている自分がいると同時に、こういう現実を前にしてどう祈ったらよいのかに窮することがある。私はそ
続きを読む今年も平和を考える月である8月を迎えます。敗戦の日から74年になります。戦争を知らない世代が日本でも7割以上になっています。「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平
続きを読む2019年4月21日は全世界でイースターがお祝いされました。私は翌日の朝の全校礼拝で900名の生徒、教員の前で次のような奨励をしました。イースター(復活祭)は十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日目に死から甦られ
続きを読む苗代の泥足運ぶ絵踏みかな 子規 「踏み絵」の俳句の季語は春。徳川時代、切支丹摘発の「絵踏み」は毎年正月過ぎに行われた。キリスト教弾圧の歴史は秀吉の追放令から敗戦まで357年間と長い。私の住んだ川越や浜松の博物館でも江戸中
続きを読む「彼に言いなさい。気をつけて、静かにしていなさい。恐れてはならない。」(イザヤ書7章4節前半、聖書協会共同訳) 「2018年度基督教共助会京阪神修養会」に久しぶりに参加し、それぞれの任を負われた4人の信仰の友等に深い感謝
続きを読む「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は、喜んで神の国を下さる。」(ルカによる福音書 第12章32節) 日本にキリスト教が伝えられてから470年、森明誕生より131年、そしてキリスト教共助会創立より100年となる201
続きを読む私の属している教会では、今年のイースター後から旧約聖書を中心に教会学校での学びを続けている。創世記から始めて、代表的な箇所を学び合いイスラエルの歴史について、また時代は経ても、現在の社会でも通じる真実や人々の心情など、な
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